PANって効くと左右のスピーカーに音を分けるというイメージです。


実際、そうなんですが、なぜしないといけないのか?


人間の耳は、左と右と2つあり、音の奥行や広がり、前後左右の音の位置の認識を理解できます。



モノラルだと音は、1箇所からのみであり、音の空間域の表現は、非常に限られてきます。


やはり2つというだけで、音の空間表現の幅が大きく広がります。


MP3の開発者も2つのスピーカーで、サラウンドを表現できる技術を開発していました。2007年くらいの話みたいです。↓



じゃ、PANの基本を説明します。


ライブのステージ写真を見てみましょう。



写真から見ると一番手前にギタリストがいますね。奥がベースです。


客側から見るとレイアウトは、こうですね。





客席は、正面とします。↓


多分、写真のライブと似たレイアウトになったと思います。


おそらくですけどね。




さて、人間の耳の左右に分けてみます。
Lが左、Rが右、Cが真ん中 です。そうするとこんな感じ↓


極端に左! 右! 真ん中!と設定するわけじゃなくて、バランスのレイアウトを取ります。

こんな感じ



L100となると完全に左に行きますが、L80となると左80%、右20%という感じの音になります。


このように楽器のレイアウトで定位を決めます。




ちなみに、ミキシングの作業者は、このレイアウトをどのように設定するかも決めます。


自分でステージのレイアウトを決めるんです。


はい、そこのあなたが、演出するんですよ!(笑)



ただある一定のルール、というかお決まりが存在します。無視してもいいんですけど。

定番王道を書いておきます。

  1. ボーカルは、センター
  2. ベースは、左
  3. ギターは、右
  4. ドラムは、パーツごとに左から右へフルレンジで使う
  5. ギターのサイドは、フルレフト。

決して、これに従うとかいうことは、無いですが、傾向としては、多いようです。


楽器レイアウトで、似たものが近くに来ることがあります。



例えば、ギターとボーカルは、似た位置で同時に出すと音の潰し合いが起こります。



それは、また後日。


記事で投稿します。