Kicadを使用したギターエフェクターのフットプリント割当方法

Kicadとは

Kicadは、オープンソースの電子回路設計ツールであり、回路図や基板の設計に広く使用されています。ギターエフェクターの回路設計にKicadを使うことは一般的です。

フットプリントとは

フットプリントは、基板上の部品の配置を定義するデータです。Kicadには、標準的なフットプリントのライブラリが付属しており、ユーザーが必要に応じてカスタムフットプリントを作成することもできます。

フットプリントの選択

フットプリントの選択は、基板上で各部品がどこに配置されるかを決定するための非常に重要なステップです。ライブラリから、各部品に適したフットプリントを選択します。

実践

例) 下記の画像を参考にフットプリントを割り当てる


設定する画面を開く。

「フットプリントの割り当ての実行」をする。

実行すると上記のような画面が表示される。左側に全フットプリント一覧がある。
リストのところを見ると、名称の後ろにSMD、THTと付いているものがある。SMDとは、表面実装のパーツ。THTはスルーホール。
下記の画像のような物は、全部THTのスルーホールタイプ。




抵抗を割り当てる

第19回で設定したフットプリントから選んでいくことになる。


他のコンデンサーなど割り当てていく。
割り当てていくと、割り当てられないものが出てくる。
割り当てが出来ないパーツ

この割り当て出来ないパーツは、新規フットプリントで作る。

フットプリントの作り方

1) フットプリントエディターを開き、新規フットプリントを選ぶ


2) フットプリントタイプは、スルーホールにし、フットプリント名を入力。ここではLINEにしている。



3) パッドを追加する



4) ホールの径の設定をする。


ここの設定は、第19回と同じように1.6、1.0にする。

5) 自分のライブラリーへ保存


フットプリントを割り当てる

新規作成で作ったフットプリントを割り当てる。

オペアンプは、ソケットで設定する。

大体は、オペアンプは直接、基盤はんだ付けはせずに、ソケットを使用していると思います。なので、ピンの数のソケットを利用します。

今回のサンプルではNJM4558なので、足のピン数は8です。
なので、フットプリントのライブラリー
[Package_DIP] - [DIP-8_W7.62mm_Socket]を利用します。

これもライブラリーでコピーしてホールの径を変更しフットプリントを割り当てます。
(作業省略)


フットプリントは以上です。