社内ネットワーク環境に最適なCalDAVシステム04:InfCloudを設定してBaïkalに接続する（config.js設定編）

InfCloudを設定してBaïkalに接続する（config.js設定編）

前回の「InfCloudインストール編」では、ブラウザでInfCloudを表示できるところまで行いました。
今回は、config.js を編集して、BaïkalのCalDAVサーバーに接続できるように設定します。

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1. config.jsを開く

InfCloudディレクトリ直下にある config.js を開きます。 このファイルは設定用のJavaScriptファイルで、CalDAV/CardDAVサーバーの接続先やUI設定を記述します。

cd /var/www/infcloud/
sudo nano config.js

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2. 接続設定を追加

Baïkalに接続するための設定を追記します。 globalNetworkCheckSettings のブロックを次のように書き換えます。

// ===============================================
// InfCloud 接続設定（Baïkalサーバー用）
// ===============================================
var globalNetworkCheckSettings = {
  hrefLabel: "Baikal Calendar",
  href: "http://your-server-address/baikal/dav.php/calendars/your-user/",
  userAuth: {
    userName: "your-user",
    userPassword: "your-password"
  },
  timeOut: 90000
};

- href： Baïkalで取得したCalDAV URIを指定。末尾のスラッシュを忘れずに。
- userName / userPassword： Baïkalで作成したユーザー名とパスワードを指定。
- hrefLabel： 表示名（任意）。複数カレンダーを設定する際に識別しやすくなります。

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3. 複数カレンダーを設定する

複数のカレンダーを登録した場合は、配列形式で追加できます。

var globalNetworkCheckSettings = [
  {
    hrefLabel: "営業予定",
    href: "http://your-server-address/baikal/dav.php/calendars/sales-team/",
    userAuth: {
      userName: "sales-team",
      userPassword: "password123"
    }
  },
  {
    hrefLabel: "会社行事",
    href: "http://your-server-address/baikal/dav.php/calendars/company-events/",
    userAuth: {
      userName: "admin",
      userPassword: "securepass"
    }
  }
];

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4. 言語とタイムゾーン設定

InfCloudのインターフェース言語やタイムゾーンも同じファイルで設定できます。

// 言語とタイムゾーン設定
globalInterfaceLanguage = "JA";        // 日本語表示
globalTimeZone = "Asia/Tokyo";         // タイムゾーンを日本時間に設定

これで日付や曜日が日本基準で表示されます。 週の開始曜日を変更したい場合は次の設定も追加します。

globalFirstDayOfWeek = 0; // 0:日曜 / 1:月曜

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5. ログイン省略（固定認証）を設定する

毎回ログイン画面を出したくない場合、userAuth に認証情報を記載しておくと自動ログインできます。 外部公開していない社内ネットワーク環境では、この方法が便利です。

逆にセキュリティを重視する場合は、userAuth を空にし、ログインフォームを利用します。

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6. ファイルを保存してブラウザで確認

変更を保存し、ブラウザでInfCloudを開き直します。

http://your-server-address/infcloud/

• 接続に成功すれば、Baïkalのカレンダー一覧が左側に表示されます。
• カレンダー名を選択すると、予定が一覧表示されます。
• 右上の ＋ ボタンから新しい予定を追加することも可能です。

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7. よくある問題と対処

現象	原因・対処
「1970年1月1日」が表示される	Baïkal側に古い空データが残っている。最初のイベントを削除する。
複数カレンダーが1つしか表示されない	href を単一オブジェクトで設定している。配列形式に変更する。
毎回ログイン画面が出る	userAuth の設定を確認。未設定の場合は毎回入力が必要。

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8. 次のステップ

これで、InfCloudとBaïkalの接続設定が完了しました。 次の記事では、表示のカスタマイズ（開始週・色・レイアウト調整）や、 Outlook・スマートフォンとのCalDAV連携を紹介します。