InfCloudをインストールする(インストール編)
ここでは、WebブラウザでCalDAV/CardDAVを扱えるクライアント InfCloud を社内サーバーへ配置し、
表示できるところまで を行います。Baïkalで作成したカレンダーの接続設定(config.js)は次回解説します。
前提
- OS: Ubuntu 22.04 LTS
- Webサーバー: Nginx または Apache(以下はNginx例)
- 公開URL例:
http://your-server-address/infcloud/
1. ソースを取得して配置
InfCloudは静的なWebアプリです。任意のドキュメントルート配下に配置します。
# 例)/var/www/infcloud 配下に設置
cd /var/www/
sudo git clone https://github.com/akofe/infcloud.git
# または安定版ZIPをダウンロードして展開してもOK
# sudo wget <release-zip-url> -O infcloud.zip
# sudo unzip infcloud.zip -d infcloud
# 所有権をWebユーザーに変更(環境に合わせて)
sudo chown -R www-data:www-data /var/www/infcloud
2. Nginx公開設定(サブパス /infcloud/ で公開)
既存のBaïkalと同じサーバーで公開する例です。
server {
listen 80;
server_name your-server-address;
# 例:Baïkalは /baikal/ 配下で稼働
root /var/www/baikal/html;
index index.php index.html;
# InfCloud は静的ファイルなので alias でOK
location /infcloud/ {
alias /var/www/infcloud/;
autoindex off;
try_files $uri $uri/ /infcloud/index.html;
# 追加のMIMEや圧縮設定は任意
}
location ~ \.php$ {
include snippets/fastcgi-php.conf;
fastcgi_pass unix:/run/php/php8.1-fpm.sock;
}
}
設定を反映します。
sudo nginx -t
sudo systemctl reload nginx
3. 初回アクセス確認
ブラウザで次のURLを開きます。
http://your-server-address/infcloud/
- 画面が表示されればインストールは完了です。
- この時点ではまだBaïkalに繋がっていないため、カレンダーは表示されません。
- 次回の config.js 設定編 で接続先(CalDAV URI)、言語、タイムゾーン、ログイン省略などを設定します。
トラブルシューティング(表示されない場合)
- 403/404になる:
location /infcloud/ { alias ... }の末尾スラッシュやtry_filesの指定を見直す。 - 真っ白画面: ブラウザの開発者ツールでJS/CSSの読み込みエラーを確認。パスが
/infcloud/で始まっているかチェック。 - 権限エラー: 配置ディレクトリの所有権(例:
www-data)と参照権限を確認。
次回(接続設定編)の予告
次の記事では、InfCloudの config.js を編集して、BaïkalのCalDAVに接続します。
複数カレンダーの一覧表示、言語(日本語)・タイムゾーン(Asia/Tokyo)設定、ログイン省略(固定認証)などを設定します。

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