トイレットペーパーの芯を放置する確率を数学的に求めてみた

2026年10月12日月曜日

どうでもいい研究

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【どうでもいい研究】トイレットペーパーの芯を放置する確率を数学的に求めてみた

職場のトイレには、ときどき説明困難な現象が発生します。

トイレットペーパーが完全に使い切られているのに、芯だけがそのまま残されている。

しかも不思議なことに、犯人は見つかりません。

紙は自然消滅したのでしょうか。
芯だけが突然生成されたのでしょうか。

今回はこの問題を感情論ではなく、確率論によって解決します。
また芯だけ残ってたんだけど。
交換しなかった奴を特定すればいい。
特定してどうするの?
次からそいつ専用のトイレットペーパーを支給しない。
罰が原始的すぎる。
まず普通に原因を考えましょうね。

研究目的

研究課題

職場において、トイレットペーパーを使い切ったにもかかわらず、 新しいロールへ交換せず芯を放置する現象について、 その発生確率を求める。

また、社員数の増加によって芯放置問題がどの程度悪化するのかを考察する。

なんか研究っぽくなってきた。
最終的には人事評価に組み込める。
組み込むな。

変数を定義する

まず、職場全体の人数を

n

人とします。

ただし、全員が同じように行動するとは限りません。

そこで、以下の確率を定義します。

記号 意味
P1 職場における「気が利かない人」の存在率
1 - P1 気が利く人の存在率
P2 ある観測期間中に、その人物がトイレを利用する確率
P3 その利用によって、ちょうどトイレットペーパー残量が0になる確率
P4 気が利く人であっても、何らかの理由で交換を行わない確率
P4って必要?
必要だ。「気が利く人なら必ず交換する」という前提は人類を信用しすぎている。
人間への評価が低い。
モデルは現実的であるべきだ。
言ってることだけは正しいのよね。

気が利かない人の場合

まず、「気が利かない人」を考えます。

その人がトイレを利用し、さらにその使用によって紙を使い切った場合、 交換せずそのまま立ち去るものとします。

したがって、

P無交換・気が利かない = P1 × P2 × P3
さすがに「気が利かない人は100%交換しない」は雑じゃない?
交換したら、この研究では気が利く側に再分類する。
都合よく分類を変えるな。

気が利く人でも交換しない場合がある

問題はここです。

気が利く人であっても、必ず交換するとは限りません。

考えられる理由として、

・急いでいる
・予備ロールが少し遠い
・交換用ホルダーの構造が面倒
・「次の人がやるだろう」と考えた
・芯を見た瞬間に急に他人事になった

などがあります。

そこで、この「気が利くのに交換しない確率」を

P4

とします。

気が利く人の割合は

1 - P1

なので、このグループが芯を放置する確率は、

(1-P1) × P2 × P3 × P4

となります。

「気が利くけど面倒だからやらない人」までモデル化されてる。
能力と行動は別だからな。
今日は妙に分析が冷静ね。
他人を信用しないモデルは安定する。

芯放置確率を求める

以上の2種類を合計します。

1人の社員が、観測期間中にトイレットペーパーを使い切り、 そのまま芯を放置する確率を

PL

とします。

すると、

PL = P2P3 { P1 + (1-P1)P4 }

となります。

ここが重要です。

芯が放置される原因は「気が利かない社員」だけではありません。

気が利く人でも、面倒・時間不足・責任転嫁などによって放置側へ転落します。

つまり芯問題は、人格だけでは完全に説明できません。
意外とちゃんとした式になった。
人間の怠慢を数式にすると大体きれいになる。
そんな数学の使い方ある?

社員がn人いたらどうなるのか

ここからが本題です。

社員が1人だけなら、芯を放置する確率は

PL

です。

では、社員が

n 人

いたらどうなるでしょう。

1人も芯を放置しない確率は、

(1-PL)n

です。

したがって、少なくとも1人が芯を放置する確率は、

P会社内放置 = 1-(1-PL)n

となります。

えっ。人数が増えるほど放置される可能性が高くなる?
そういうことだ。
じゃあ会社が大きくなるほど……。
芯問題は悪化する。

具体例を入れてみる

仮に次のような職場を考えます。

条件 仮定値
社員数 n 50人
気が利かない存在率 P1 0.20
観測期間中のトイレ利用確率 P2 0.80
使用時にちょうど紙を使い切る確率 P3 0.03
気が利く人でも交換しない確率 P4 0.10

すると1人あたりの芯放置確率は、

PL = 0.80 × 0.03 × { 0.20 + (0.80 × 0.10) }

したがって、

PL = 0.00672

約0.672%です。

一見すると大したことはありません。

しかし、社員が50人存在すると、

1-(1-0.00672)50

となり、単純化したこのモデルでは、観測期間中に少なくとも1件の放置が発生する確率は 約28.6%になります。

1人ずつなら大した確率じゃないのに、50人いると結構上がるんだ。
組織とは、低確率の面倒を高確率で実現する装置だからな。
会社全体を敵に回しそうな表現ね。

社員数をさらに増やしてみる

同じ条件で社員数だけ増加させたとします。

すると、

n → ∞

のとき、

(1-PL)n → 0

なので、

P会社内放置 → 1

となります。

社員数が十分に大きい場合、 トイレットペーパーの芯は、ほぼ確実に誰かによって放置される。 これを「大規模組織芯放置定理」と呼ぶことにします。
会社の成長とトイレットペーパーの治安が反比例してる。
解決策は出たな。
嫌な予感しかしない。

数理モデルから導かれる解決策

放置確率は、

P会社内放置 = 1-(1-PL)n

です。

この式から分かることがあります。

社員数

n

を小さくすれば、芯が放置される確率は下がります。

つまり人員削減だ。
やっぱりそこに行った!
nを減らせば式の上では確実に改善する。
トイレットペーパーの芯を理由にリストラする会社がどこにある!
「職場環境改善のための組織最適化」と書けばいい。
言い換えてもダメ!
一ノ瀬くん。
はい。
nを1人減らすなら、誰からにする?
……別の方法を検討しましょう。

ではP1を下げればいいのでは?

人員削減以外にも、式を見ると改善方法があります。

気が利かない人の割合

P1

を下げればいいのです。

そうそう。教育とか啓発とか、普通はそっちでしょ。
トイレの入口で適性検査をすればいい。
まだおかしい。
「前の人が芯を残していた場合どうしますか?」という設問を置く。
まあ、それくらいなら……。
不正解者はトイレ利用禁止。
人権をどこに置いてきた。

責任の所在を明確にする方法

もう一つ問題があります。

芯が放置されていても、

誰が使い切ったのか分からない

という点です。

トイレを予約制にすればいい。
は?
利用者と時間を記録する。芯が残っていた時刻から逆算すれば責任者を一意に特定できる。
トイレに監査ログを導入するな。
データベース化もできる。
するな。
一ノ瀬くん、そこまで管理されたい?
……紙の交換を推奨する掲示で十分だと思います。

結論

今回の研究によって、1人の社員が芯を放置する確率は、

PL = P2P3 { P1 + (1-P1)P4 }

そして社員がn人いる職場で、少なくとも1件の芯放置が発生する確率は、

P = 1-(1-PL)n

とモデル化できます。

さらに、

n ↑ ⇒ P ↑

となるため、単純化した本モデルでは、人数の多い職場ほど芯放置問題が発生しやすいことになります。

以上より、 職場のトイレットペーパーの芯は、誰かが交換しない限り高確率で放置される。 Q.E.D.
なんか無駄にちゃんと研究したね。
次は社員ごとのP1を実測しよう。
やめろ。
半年測定すれば「芯放置ランキング」が作れる。
絶対に公開するな!
一ノ瀬くんが最下位だったら面白いわね。
……研究計画を中止します。
最終的に得られた最も確実な改善策

トイレットペーパーを使い切った人が、新しいロールに交換する。

数千文字かけて計算した結果、結論はこれでした。
※注意
本記事の数理モデルは、日常の「あるある」を楽しむために作った架空のモデルです。実際の職場における人格評価・人事評価・社員削減・トイレ利用制限などには使用しないでください。

特に「芯放置ランキング」の作成はおすすめしません。たぶん職場の空気がトイレットペーパーより先になくなります。

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