高速道路で車線変更すると元の車線が速くなる現象を考える

2026年10月21日水曜日

どうでもいい研究

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【どうでもいい研究】高速道路で車線変更すると元の車線が速くなる現象を考える

高速道路の渋滞には、非常に納得のいかない現象があります。

自分の車線は動かない。
隣の車線はどんどん進む。

そこで意を決して車線変更します。

すると、なぜか――

さっきまで自分がいた車線が急に進み始めます。

しかも、さっきまで自分の前にいた車が、ものすごく気持ちよさそうに先へ行きます。

今回はこの現象を、難しい交通工学ではなく、分かりやすい数字を無駄に使って研究します。
車線変更した瞬間に、元いた車線が進むの何なの?
道路側がお前の移動を確認してから流してる。
高速道路に個人認証機能を付けるな。
でもタイミングだけ見ると監視されてる。
監視されてない前提で考えましょうね。

まず、条件を決める

今回は、次の3つだけを使います。

記号 意味
a 渋滞中に車線変更した回数
b 車線変更後、元いた車線で自分より先へ進んだ車の台数
c 「元の車線どうなった?」と確認した回数
今回は分かりやすい。
高速道路で数えられるものだけにした。
でも運転中に数えないでね。
そこは同乗者にやらせる。

後悔の大きさを式にする

車線変更で最も大きな問題は、 時間を何分失ったかではありません。

「あっちにいればよかった」という精神的ダメージです。

そこで、後悔度を

R

とします。

そして今回、強引に次のように定義します。

R = a × b × c

つまり、

車線変更するほど後悔する。
元の車線に抜かれるほど後悔する。
その様子を何度も確認するほど、さらに後悔する。

という式です。

なんで掛け算なの?
足し算より深刻そうに見えるから。
数学を雰囲気で決めるな。
でも言いたいことは分かるわね。

具体例で計算してみる

たとえば、渋滞中に2回車線変更したとします。

a = 2

その結果、元いた車線で5台の車に先へ行かれました。

b = 5

しかも悔しくて、元の車線を6回確認しました。

c = 6

すると、

R = 2 × 5 × 6 = 60

後悔度は60です。

60って高いの?
今決めた式だから分からない。
研究開始5分で尺度が崩壊した。
でも0よりは腹立ってる。

実は一番危険なのはcである

ここで3つの数字を見てみます。

車線変更回数の

a

は、すでに変更してしまった以上、過去のことです。

元の車線に抜かれた台数

b

も、自分ではどうにもできません。

しかし、

c

だけは自分で増やしています。

つまり、

人間は、自分で元の車線を何度も確認することによって、自ら後悔を増幅させている。
確かに気になって何回も見る。
要するに、自分で傷口を開いて確認してる。
言い方が嫌だな。

では、後悔をゼロにする方法

後悔度は、

R = a × b × c

です。

掛け算なので、どれか1つを0にすれば、

R = 0

になります。

じゃあaを0にして、車線変更しなきゃいいんだ。
それが一番まともだ。
今日は普通だね。
でもcを0にするほうが簡単だ。
元の車線を見ないってこと?
そう。
サイドミラーを外せばcは強制的に0になる。
後悔ゼロの前に安全性がゼロになる!

bを0にする方法も考える

もう一つあります。

元の車線に抜かれた台数

b

を0にできれば、

R = a × 0 × c = 0

です。

でも、元の車線の車を止めることなんてできないよ。
できる。
できるの?
元の車線に戻って先頭で止まればいい。
高速道路を封鎖するな!
後悔以前にニュースになるわよ。

車線変更を繰り返すとどうなるか

ここで、さらによくある行動を考えます。

右へ移る。

左が進む。

悔しいので左へ戻る。

すると今度は右が進む。

また右へ移る。

右へ移動
↓
左が進む
↓
左へ戻る
↓
右が進む
↓
再び右へ移る

この場合、車線変更回数

a

だけが着実に増加します。

したがって、

a ↑ ⇒ R ↑

となります。

これ、本当にやるほどイライラする。
移動距離より横方向の移動量のほうが多そうだな。
高速道路で反復横跳びするな。

最も後悔する人を考える

では、この式

R = a × b × c

から、どんな人が最も後悔するのでしょうか。

答えは簡単です。

・何度も車線変更する
・移動するたびに元の車線に抜かれる
・その様子を毎回確認する

人です。

「一番速い車線を探し続ける人ほど、一番後悔しやすい」
なんか人生訓みたいになってきた。
人生も車線変更みたいなものだ。
ちょっと深いこと言った?
失敗したら前の会社に戻ればいい。
一気に浅くなった。

合理的な解決法

この研究から導かれる、一番まともな解決法は、

大きな速度差がない限り、むやみに車線を変えず、そのまま走る。

です。

つまり、

a を増やさない

ことが重要です。

これなら普通に実践できるね。
さらに確実に後悔をゼロにする方法もある。
まだあるの?
高速道路に乗らない。
また研究対象そのものを消した。
a = 0、b = 0、c = 0。
よってR = 0。
完璧な式で役に立たない結論を出すな!

結論

今回の研究では、

R = a × b × c

という、非常に根拠の薄い式を導入しました。

しかし、この式から一つだけ確かなことが分かります。

車線変更後に何度も元の車線を確認すると、

c ↑

となり、後悔も増えます。

また、焦って車線変更を繰り返すと、

a ↑

となり、さらに後悔します。

以上より、 高速道路で一番損をしているのは、遅い車線にいる人ではなく、ずっと「どっちが速い?」と気にしている人である。 Q.E.D.
よし。次から車線変更しすぎないようにしよう。
そうだな。
……あ。
どうした?
隣、めっちゃ進んでる。
……行くか?
……行く?
二人とも、研究結果を思い出しなさい。
理論と実践は別問題です。
研究者が最後に全部壊した。
本研究で得られた最も安全な結論

車線変更は、安全確認を行い、必要な場合だけ行いましょう。

なお、後悔度を下げる目的でサイドミラーを外したり、元の車線の流れを止めたりすることは、数式上どうであれ普通にダメです。
※注意
本記事の「R = a × b × c」は、渋滞中のあるあるを無駄に数式化するために作った架空の式です。交通工学上の正式なモデルではありません。

それでも、車線変更した直後に元の車線ばかり見てしまう人は、少しだけcを減らしてみると精神衛生には良いかもしれません。

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