動き出す浮世絵展 FUKUOKA

2025年8月7日木曜日

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──これは凄かった。


浮世絵というのを動かすとね。
浮世絵のメッセージがすごい伝わるんだね。

圧倒的な雰囲気だったよ。
これは、なんというかすごい。
言葉で表現するには、難しいね。
この展示会。

JR博多シティのJR九州ホールで開催されている「動き出す浮世絵展」を見てきました。

浮世絵の代表作 富嶽三十六景の神奈川沖浪裏

会場に一歩足を踏み入れた瞬間、空間ごと浮世絵に包まれたような感覚。

中でも圧巻だったのが、葛飾北斎の『富嶽三十六景・神奈川沖浪裏』。
あの有名な大波が、光と音と色によって命を吹き込まれ、荒々しく、ダイナミックに動き出す。これがすごい。

まるで海がその場にあるかのような臨場感。波がうねり、風が吹き抜け、色が生きている。
ただただ見入るだけ。

言葉にするのは難しいけれど、「絵を“見る”というより、絵の中に“いる”」そんな感覚。
今までの美術展とはまったく違う、新しい浮世絵の体験。

浮世絵 赤富士

赤富士の演出では、まるで絵が浮かび上がってくる

「赤富士を立体にすると、こんな感じなんだな」と、ふと思った瞬間があって。
平面だったはずの浮世絵が、奥行きを持って目の前に現れるという体験は、とても新鮮。

そして色が動くだけでなく、山肌の質感や陰影、そういった細部が立体的に浮かび上がることで、空気感まで変わるんです。

奥行きがあるだけで、同じ「赤富士」でも、まったく違う印象になる。

赤から青へ──色が変わることで見えてくる

赤富士の色が青に変わった瞬間。

プロジェクションマッピングだからこそできる、浮世絵の“変化”。
目の前の山が、赤から青、そして金、さまざまな色へ変わる。

「これはもう、赤富士じゃないのでは?」

赤富士が青くなっても、そこに“赤富士の本質”は残っている。

構図、山の姿――変わっていないのに、色だけが変わることで、
逆に「赤」という色がどれだけこの浮世絵に力を与えていたか分かる。

この立体的な赤富士は、実在しない。現実の風景でも、絵画でもない。
でも、その“ありえない赤富士”を目の前で見ることで、本来の赤富士に対する理解が深まる

動きが与える、“時代”という空気

今回の展示では、浮世絵に動きが加わったことで、そこに描かれているものが、ただの風景や人物ではなく、時代の空気そのものとして感じた。

当時の人々が見ていた風景、流れていた時間、肌で感じていた季節。
それらが、色と動きによって蘇るような感覚。

そして何より、色使いの美しさ。
赤、青、金、墨の黒――
ただ、それを「美しい」と言うだけでは足りない。なんとも表現しがたい。

この展示は、技術と芸術が完璧に融合した空間。過去を未来の手法で蘇らせた、まさに天才の所業だと思います。

あまりにも感動して、パンフレット買った。
一度、見たら、また行きたくなる。

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