前置き

前提として、まず未検証の回路図であることを理解して読み進めてほしい。今回したかったことは、本に書いてあるコンプエフェクターを改造したい。

改良の方向性

これに載っているコンプレッサー。実に清々しいほどに簡潔なコンプである。記載の回路図を見たい人は、買ってほしい。これは電子工作としても、非常に優秀な本である。あとこの本の前書きが面白い。何が書いてあるかは、実際に手に取ってもらいたい。

この回路図にSEEKと書いてあるところの可変は、一般的な言葉で言うとスレッショルド。あとは、レベルだけ。という実にシンプルな回路図。おそらく、このタイプでは、最低限にしてあると思う。

この本を元に、エフェクター作りを始めた最初、このエフェクターを作るとき思ったのが、「部品多くね?」と思っていたが、慣れてくると機能を足したくなる。

今回、足したいのが、レシオ、VUメーター。

エフェクター回路図
エフェクター回路図

回路図


回路図説明

オペアンプでレシオ

まずオリジナルの方では、オペアンプの片方が余っていた。それを使っている。ここのオペアンプがレシオ。なぜオペアンプのマイナスにしているのか? 理由は簡単。プラスだと増幅だけしか出来ないから。プラスの計算式は
つまりどうしても1倍以上になる。マイナスの場合だと

上記の式になり、下げることができる。ただし、位相が反転する。

ダイオードの役割

いくつか理由があります。オペアンプの保護、あとVUメーターでのピークの読み取りを安定させるため。と、もう1つ、半波整流の取り出し。ダイオードを逆につけているのは、オペアンプで位相反転しているから。
オペアンプから出てコンデンサで、バイアスを0Vにする。


GNDに繋がっている整流ダイオードで上だけGNDに流れる。そして、逆にしているダイオードで、その逆の0V以下が通過して流れる。

という仕組みで、レシオをかけている。

アタックとリリース

アタックとリリースは固定。
リリースだけでも調整できるようにしたいなら、R11を200kぐらいの可変抵抗にすればいい

VUメーターの意味

ただ、かっこいいから。レシオの後で無いと意味が無いので。

LEDがついてる理由

スレッショルドの閾値に入ってるときに光るように。コンプが聞いたときに光るようにしたかったから。

最後に注意点

前書きに書いたとおり、未検証です。なので、実際にやってみて鳴らないことがあるかもしれません。
今度、ブレッドボードで組んでみたいと思いますが、多分、スレッショルドを固定して、U1Aのところで可変抵抗をつけるかも。