バイアスというのは分圧のこと。分圧とは電圧を分けること。電気の簡単な分圧を紹介する。

分圧の例

上の図を見ると、ぐるーっと回った回路がある。あるのは、9Vの電源に抵抗器が2つ。
全体の抵抗は、10Ω+10Ω=20Ω。電流は、9V÷20Ω = 0.45A。
オームの法則というのをはるか昔に習ったことあるだろう。全体は分かったとして、抵抗器と抵抗器の間の電圧はどうだろう?どこでも9Vだろうか?
答えはノー。抵抗器などを通すと電圧降下が起きる。電気が消費されていると思えば理解しやすいかもしれない。
計算式は、電圧を抵抗器の割合でかければいい。例えば、全体は20Ω、R1では10Ωなので、9V✕1/2の4.5Vになる。つまり4.5V下がることになる。これが、電圧降下。
これを利用して欲しい電圧を得るわけである。

オペアンプのところで見るバイアス

こういうのはたまに、見ると思う。これは、ブロック電池の9Vから4.5Vを取り出す必要があるからである。なぜ必要化、オペアンプがマイナスの電圧を増幅することが出来ないからである。
そのため、全部を0V以上にしていおくために、4.5Vの直流で、全体の底上げをしている。

ちなみに、オペアンプを通したあとは、コンデンサを通すことによって、元の0Vを中心にした波形に戻すことができる。

さて、、さっきは、直流のバイアス電圧のケースで書いた。では、交流にバイアス電圧をしたらどうなるだろうか?

交流のバイアス電圧


直流だと常に9Vなので、半分の4.5Vを得るが、交流は、常に変動する。
これは具体的に計算することができないが、答えは簡単。交流波全体が半分になる。

これを利用しているのが、可変抵抗器、ポテンショメーター。