『変な地図』

2026年1月5日月曜日

読書

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変な地図のカバー画像

『変な地図』

著者: 雨穴
出版社: (出版社名) / 発売日: YYYY年MM月DD日
★★★★☆

あらすじ

不可解な地図を手がかりに、隠された真実と異質な恐怖を読み解いていくミステリー×ホラー作品。

レビュー

ストーリー ★★★★☆
キャラクター ★★★★★
読みやすさ ★★★★☆

良かった点

  • 視覚情報(地図)を軸にした恐怖演出が新鮮
  • 栗原さんの合理的思考の鋭さが物語を加速させる

気になった点

  • バッドエンド方向に論理が収束しすぎて救いが少ない

『変なシリーズ』全読破済の私でも、今回も期待どおりの読み応えでした。
「意味が分かると怖い」系の恐怖構造は健在ですが、今回は"地図"という視覚情報が中心となっていることで、読者の想像力をより鋭く刺激してきます。

主人公はお馴染みの栗原さん。冷静で頭がキレる人物ですが、今回はその"キレ"が読んでいて逆に怖い。
彼が導き出す結論は常に合理的で、「そう考えるしかない」と納得させられるのに、着地地点がことごとくバッドエンド。
希望的観測を一切許さず、理詰めで逃げ道を潰してくるタイプの恐怖は、怪異そのものより鋭利で圧倒的です。

納得 → 震え → ぞわり の三段構えで襲ってくる読後感。今回も雨穴ワールド全開でした。

「理論で逃げ道を潰してくる恐怖。それは怪異より合理的で、だからこそ避けられない」

バッドエンドでも考察したくなる中毒性があるのも、このシリーズの強みですね。

総評

視覚情報×理論×恐怖のトライアングルがさらに鋭さを増した一冊。
栗原さんの合理的思考が「救いではなく絶望を確定させる装置」になっている構造が新鮮で、シリーズ読者なら確実に刺さる作品です。
今回も最高でした。

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